シャフハウゼン

フラー・ジャコーの故郷“シャフハウゼン”は、ヨーロッパでは中世から宝飾の街として有名な場所です。チューリッヒから北に約50km、ドイツとの国境にほど近いライン川のほとりに位置する街で、人口は7万人程度の古都です。

道路も発達していなかった時代に、シャフハウゼンがヨーロッパ中で有名になったのは、ライン川で物資を運んでいたことが理由の一つです。当時河川は重要な交通手段でした。ライン川のほとりにあることで、物資をドイツからイタリア方面まで運ぶことができたのです。さらにこの土地は、オーストラリアとフランスを結ぶ要所でもありました。

有名な街となったもう一つの理由は、近隣の山から半貴石が採取でき、これを加工した宝飾産業が栄えていたことにあります。
こうして裕福な街となり、ギルドハウス、騎士の館、教会などの歴史的建造物か多く、中世以来、現在でも遺されています。

フラー・ジャコー創始者ジャン・ジャック・アルベンツが、元々ジュネーブで営んでいた宝飾店をこの街に移転させたのも、歴史的な宝飾の街であり、優秀な職人を捜しやすかったからと言われています。
この街に拠点を移したのも、最初から品質にこだわったためです。

20世紀初頭には、銀食器ブランド“イエツェラー”、時計ブランド“IWC”とともにシャフハウゼンを代表する企業まで成長できたのは、創業当時から続くものづくりへのこだわりがあってこその偉業と言えるでしょう。